3.2.2 公式レビューの活動
from 3.2 レビュープロセス
公式レビュー = 事前に計画・準備するなどの決まったレビュープロセス
6つの活動から成り立つ
計画
対象の成果物が完成に近づく前に立てる
取りまとめ担当者(モデレータ)を決定し、レビューの目的を決める
作成者の目的のほか、チームや会社としての目的もある
顧客とのレビューなど
有識者を選別し、どのレビューを依頼するか決める
スケジュール立て
公式性の高いレビュー(3.2.4.4 インスペクションなど)では開始基準と終了基準を定義する
キックオフ
計画の立案が完了した後
参加者がレビューの目的に対する理解を深め、合意することが目的
成果物を配布し、目的、プロセス、成果物の説明をする。
全員がレビュー目的を共有する
共有できていないと本来の目的から逸脱してしまう危険性がある
個々の準備
各担当者が必要な準備を行う
配布された資料を読み理解しておく
問題点、質問。コメントをまとめる
チェックシートを作る
静的解析ツールによる洗い出し
過去事例などの調査
レビューミーティング
準備で作成したコメントをもとに、モデレータ、作成者、レビュアー で議論する
欠陥についての意見を述べ、扱いをどうするか認識を一致させる
モデレータの注意どころ
下手すると議論が脇道にそれる
作成者の非難になったり;;;
レビュアーとのフリースタイルラップバトルになったり;;;
明らかになった課題を一覧して、解決まで追跡できるようにする
再作業
課題の一覧をもとに成果物を修正する
作成者は再度課題を検討して、修正が必要かどうか判断する
修正の要否に関わらず欠陥追跡ツール(≒欠陥追跡システム(BTS))に登録する
修正後、課題一覧に済んだ旨を記録
フォローアップ
修正結果の確認
作成者が課題を理解できてない問題・正しく対処できてない問題
大抵モデレータなどが正しく修正されたかを検証する
再レビューが必要かの判断もする
必要あらば再度レビューミーティング